天かける鳥船漕ぎて思ふべし 君と我とは星より遠しと
照滴074
本文
天かける鳥船漕ぎて思ふべし 君と我とは星より遠しと。
形式
#短歌
カテゴリ
#6.情愛・人間関係
ラベル
#空 #星 #恋愛
キーワード
#鳥船 #星より遠し #君と我 #隔たり #恋心
要点
空を行く宇宙船を思い描き、愛する人との距離の遠さを痛感する。
現代語訳
天を駆ける鳥船(=宇宙船)に思いを巡らせれば、君と私の距離は星よりも遠いと感じる。
注釈
星より遠し:心象的距離の比喩
鳥船:想像上の飛翔の象徴。宇宙船
解説
情愛の切なさと距離感を、自然・天象のイメージと重ねた短歌。
深掘り_嵯峨
愛する人との距離に関する悲しい諦観を詠んだ歌です。「天かける鳥船」という想像上の乗り物で遠くへ旅立っても、「君と我れ」の間の距離は、「星より遠し」という絶望的な隔たりがあると思い知るのです。これは、物理的な距離ではなく、心の距離や運命的な隔絶を嘆く、究極の諦めの境地を表しています。